この時期ならではの景色:函館

2021.12.12 函館熱帯植物園

気づけば季節はもう12月。今年もあと少しとなりました。
本格的な真冬はもう少し先ですが、もうすでに寒さが強まり、
いわゆる「しばれる」日も出始めてきています。
そんな寒い日には、温泉に入ってゆっくり体を温めたい…と思う方も少なくないはず。

今回ご紹介するのは温泉に関係するスポットですが、皆さんの想像する温泉とは少し違います。
そう、入っているのは人間ではなく、サルなんです!

どこでこの風景が見られるかというと、函館市にある「熱帯植物園」です。
熱帯植物園は温泉スポットとして人気な湯の川温泉の一角にあるため、
冬になるとその温泉をサル山におすそ分けしてもらうそう。
例年12月から5月のGWにかけてと、結構なロングランでこのサル山温泉イベントは続くようです。
ここでは約90頭のニホンザルが飼育されています。
ニホンザルの北限は青森県といわれていますが、今では道内の動物園などで飼育されているのをよく見かけます。
もともと暖かい地方で暮らす動物なので、北海道に野生のサルはいないのです。
加えて実はサルは水が苦手だそうですが、熱帯植物園のサルたちは、温泉の暖かさ・気持ち良さを知っているので、冬になると温泉に浸かるサルが増えていくようです。
ちなみに、温泉に入らない個体も一定数いるんだとか。
そういったサルの違いを見つけるのも、楽しいかもしれません。
サルたちの温泉は41~42度くらいに保たれているようで、気持ち良いと感じる温度といい、まるで人間のようですよね。
北海道ではあまり見ることのない、サルたちの入浴姿を、ぜひ見に行ってみては。

ちなみに!
温泉で温まっているサルの姿を見ていると、自分たちも温まりたい気分になると思います。
ここ熱帯植物園には足湯が設置されており、年中入ることができるんです。
もちろんこれは人間用です。笑
他にも、園内の温室には約300種3000本の南国の植物を展示していたり、
遊具やちびっこ広場があったりと、楽しめるスポットがあります。
この機会にぜひ、訪れてみてください。