日本一の玉ねぎ畑:北見

2022.05.10 玉ねぎ北見01 2022.05.10 玉ねぎ北見02

皆さんもご存じの通り、北海道にはいろんな日本一があります。
面積が日本一なのはもちろんですが、農作物でいうとジャガイモ・小麦・大豆・ニンジンなど。
そして水産物ではサケをはじめ、ホッケやカニなど、数えきれないくらいの日本一があります。
今回はそんな中でも、生産量日本一を誇る、「北見の玉ねぎ」をご紹介します。
5月の北海道では、雪も完全になくなってぽかぽかとした暖かい日が増え、ようやく季節がどんどん進んでいくのを感じる時期です。
また、農業が忙しくなるのもこの時期になっています。

カレーを始め、煮物や炒め物、丼ものなど、食卓には欠かせない玉ねぎ。
その国内消費量は年間で約120万トンともいわれています。
年によって差はありますが、北海道では全国のおよそ5~6割を生産しているそうです。
驚くべきことに、北見の生産量だけでみても、全国のおよそ2割を担っているんです!
つまり、北見の玉ねぎ生産量は全国一ともいえるわけです。
その理由は、少ない降水量と寒暖差が大きいという、そもそも玉ねぎの栽培に適した気候であることもありますが、一番の理由は種をまく時期をずらして、8月から翌年の4月まで、長い期間玉ねぎを出荷できるようになったことだそうです。

毎年春になると、北見市内の畑には畝(うね)と呼ばれる苗を植えるために盛り上げた土が幾筋も見られるようになります。
そして夏には玉ねぎが育ち、秋の収穫時期にはテントを被った大型コンテナが畑に出現するそうです。
一面に広がる玉ねぎ畑は、北見市を代表する風景、ともいわれます。
(写真は玉ねぎ畑の様子ですが、一見して何の作物かわかる方は多くないのかもしれませんね…)

そんな北見の玉ねぎにはいくつかの品種があり、「黄玉ねぎ」「赤玉ねぎ」「真白」「ペコロス」などさまざま。
特に「真白」は、北見の新ブランドとして知られ、その名の通り真っ白な見た目で、甘みが強いのだとか。
玉ねぎって通常生で食べる時は、水にさらして辛みを飛ばす作業をしますよね。真白はその工程がなくても、そのまま食べて辛みを感じにくい品種となっています。

北見の玉ねぎは、今まさにすくすくと育っている段階なので、売り場や食卓に並ぶのはもう少し先の時期となりそうです。
北海道・北見が誇る丸々とした美味しい玉ねぎ、スーパーなどで見かけたらぜひ手に取ってみてください。