ナナカマドの秘密

札幌でも白く積もった雪が見られるようになり
いよいよ本格的な冬が近づいてきたんだ・・・と実感する今日この頃です。

冬に近づくと、真っ赤な実をつけた「ナナカマド」を道内の至る所で見かけるようになります。
北海道では見慣れた光景ですよね。
それもそのはず、ナナカマドは旭川や釧路など24もの市や町の木に指定されており
街路樹として植えられている姿もよく見かけます。
花言葉は、『賢明』『慎重』『私はあなたを見守る』『安全』『用心』。
このことから、交通事故がなくなることを祈って、街路樹として植えられたという説もあります。

真冬でも赤い実をつけ、白い雪がこんもり積もったナナカマドの姿を
見たことがある方は多いと思います。
他の木の実は冬になると無くなってしまうのに、なぜナナカマドは冬でも実が残るのでしょうか。
実は、ナナカマドの実には「ソルビン酸」という成分が含まれ、その成分によって
実を腐らせる菌が死滅してしまうので、冬になって葉が落ちても実だけが腐らずに残るのです。
この赤い実は、鳥たちの冬の大事な食料にもなっていますね。

北海道の至る所で見ることができる「ナナカマド」。
冬のシーズンは、真っ赤なナナカマドと、真っ白な雪のコントラストはとても色鮮やかで綺麗です。
冬の北海道ならではの風景を、ぜひ楽しんでください!

撮影日:不明 撮影場所:札幌市内

2019.11.20 札幌市内01 2019.11.20 札幌市内02