北海道で会える動物:キタキツネ

2023.01.09 キタキツネ

広大な土地を有し、さまざまな動物・植物が生息している、自然いっぱいの北海道。
今回は、そんな北海道で会える動物をご紹介します。北海道民なら一度は見たことがある、キタキツネです。
野生のキタキツネの遭遇率はかなり高いともいわれています。

キタキツネはユーラシア大陸に多く生息しており、北海道にも広く分布しています。
本州にいる「ホンドギツネ」はキタキツネの亜種で、キタキツネよりも少し小さいそうです。
本州でキツネを見る機会はなかなか少ないと思いますが、北海道では割とどこの地域でも遭遇する可能性があります。
札幌市内でも、自然のある所だとキタキツネがいることがあるくらい、道民にとっては身近な動物です。
どこに行けば絶対に会える、ということはないのですが(しいて言えば動物園などでしょうか…笑)
ドライブなどすると遭遇する確率が高いと思うので、ぜひ北海道に来た際はキタキツネの姿を探してみてください。

ただ、ここで注意する点があります。
1つ目は、絶対にエサをあげないこと。
実際に私も積丹半島で、停車している車に寄っておねだりするようなキツネの姿を見たことがありますが、人間の食べ物に含まれる添加物などがキツネに害を与える可能性があるのです。
さらに、人間から食べ物をもらうことに慣れてしまったキツネは、自分で狩りをしなくなってしまうのです。
結果として、餓死してしまう可能性だってあります。
かわいいからといって、不用意にエサを与えないように注意してください。

もう1つは、近づかないこと。
エキノコックスという名前を聞いたことがあるでしょうか。
これは、北海道に長く住む方なら常識として備わっていることですが、観光で訪れて知らない方も多いと思います。
寄生虫により起こる感染症で、キツネを介して人間にも感染してしまいます。
エキノコックスの恐ろしいところは、潜伏期間が長く、最悪の場合は死に至ってしまうところです。
野生のキタキツネを見つけても、絶対に近寄らないでください。

ただ、北きつね牧場(北見市)で飼育されているキタキツネなどはエキノコックスの対策が万全にされているので、近づいて触ることもできる個体もいます。
どうしても触れ合いたい場合は、安全が保障されている所で楽しむようにしてくださいね。

北海道で会えるキタキツネ。
旅行やドライブの際は、安全に注意しながら、その姿を探してみては。