極寒の地で会える絶景:ダイヤモンドダスト

2023.02.15 ダイヤモンドダスト

暦の上では立春を過ぎましたが、まだまだ雪深く、寒さの強まる日もある北海道。
今日はそんな寒さが創り出す、北国ならではの風景の一つをご紹介します。
ダイヤモンドダストと呼ばれるその現象は、厳しい寒さとなった日に空気中の水蒸気が冷やされることでできた結晶が空気中を漂い、日の光に照らされることでキラキラと光っている状態のことをいいます。
写真にもあるように非常に美しい景色な上に、しょっちゅう見ることができるような現象ではないため、より一層幻想的に感じられます。

ダイヤモンドダストが見られる条件は、「気温が低いこと・湿度が低くないこと・晴れていて風がなく穏やかであること」です。
低い気温の基準は一般に氷点下10度以下、ともいわれていますが、個人的な見解では氷点下20度前後の方が発生率が高いように感じています。

ダイヤモンドダストは別名「天使のささやき」とも呼ばれています。
1994年には2月17日を「天使のささやきの日」として“天使のささやきを聞く会”によって記念日として制定されました。
この由来は、1978年2月17日に幌加内町母子里で非公式ながらも氷点下41.2度が観測されたことにちなんでいるそうです。

ダイヤモンドダストが見られる地域は、風が弱く冷え込みの強まりやすい内陸といわれています。
名寄・富良野など上川地方や、十勝他方など道東の内陸周辺で見られることが多いそうです。
また、時期としては1年で最も寒い頃がベストなので、1月から2月にかけてが良いそうです。
また、気温が上がりやすく風が強まりやすい日中よりも、明け方~朝の方が見られる確率が高いともいわれています。

朝晩の冷え込みの厳しいこの季節は、体に堪える寒さで大変に感じるかもしれませんが、寒さが織りなす自然の風景を見に行ってみるのも良いかもしれません。