一面に広がる花の群生地:浦臼

2023.04.09 浦臼

4月にもなると、北国の北海道でも徐々に春の気配が増え、花たちも顔を出し始めてきます。
桜も注目されがちですが、今回は北海道に数ある花の写真映えスポットのうちの一つをご紹介します。

空知管内浦臼町にある浦臼神社には、これからの時期にカタクリとエゾエンゴサクが咲き誇り、毎年多くの方がカメラ片手に訪れるそうです。
北海道には有名なカタクリやエゾエンゴサクの群生地が他にもいくつかありますが、この浦臼神社はエゾエンゴサクとカタクリ、同じ時期にどちらも咲くことから人気のスポットとなっています。
カタクリはピンク色のイメージが多いかと思いますが、稀に白い花を咲かせるカタクリが出現するそうです。
非常に珍しい変異種なので、もし見つけることができればとてもラッキー!です。

なお、カタクリは漢字で「片栗」と書きます。
以前はカタクリの根からとれるデンプンを使用したものが「片栗粉」と呼ばれていましたが、今ではカタクリの自生数が激減し、現在では代用として使われ始めたジャガイモのデンプンを使った片栗粉が流通しています。
また、エゾエンゴサクは主に北海道や東北地方の日本海側などで多く見られる花の一種で、青や紫っぽい色が非常に鮮やかな花です。
北海道に多く咲くことから、「エゾ」という名前がついています。

カタクリとエゾエンゴサクはどちらも「スプリング・エフェメラル」と呼ばれています。
スプリング・エフェメラルとは、直訳すると「春のはかない命」という意味で、「春の妖精」と呼ばれることもあるそうです。
早春にいち早く花を咲かせたあと、夏前には枯れてしまいますが、地下茎は生き残っており、翌年の春まで土の中で過ごす植物のことをいいます。

この浦臼神社ではカタクリやエゾエンゴサクが見られる季節になると、動物たちも顔を出し始めます。
エゾリスやアカゲラなどの野生動物が、花畑の中から時折ひょっこりと顔を出す姿はまさに見ている方を魅了する風景で、メルヘンの世界に迷い込んだような気持ちになるかも。
運がよければ、動物とカタクリ・エゾエンゴサクのコラボレーションを見ることができるかもしれません。
ちなみに、エゾリスを見たいという方は早朝の方が確率が高いそうですので、ご参考までに。

冬が終わり、春の始まりとともに顔を出すカタクリとエゾエンゴサク。
浦臼神社のカタクリとエゾエンゴサクの見頃は、例年4月下旬から5月上旬にかけて。
ちょうど大型連休と重なるということもあって、毎年多くの方が訪れているそうです。ぜひさし一度訪れてみては。